好きなことを仕事にするデメリットは、デメリットになり得ないその理由〜Part1「好きを知る」〜

決断が見方を変える

前回、好きなことを仕事にすると後悔するのか?それとも幸せになるのか?という所を考えてみました。結論として、どちらが正しいということはないと思いますが、どちらを選択して生きていきたいかを、自分の価値観で決めることが大切ではないかというお話をしました。

前回の記事 ▶「好きなことを仕事にすると後悔する」は真実か!?

実は、ここでどちらかを選択すると決めてしまうと、デメリットであるはずの反対意見がデメリットでなくなっていきます。実際に好きなことを仕事にすると決断した側からデメリットを見るとどう感じるのか、見ていきたいと思います。

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デメリットにある3つの原因

数あるデメリットですが、改めて眺めてみてください。じっくり見てみると、異なる3つ原因から派生している事が分かります。

原因1:自分自身が好きなことを正しく把握できていない
(⇒好きな事への理解不足)

  • いざ仕事にしてみると、思っていた世界と違って幻滅してしまう
  • 本当はそこまで好きでなかったと気がついてしまう
  • 好きなことは変わってしまう可能性がある
  • 好きなことが嫌いになってしまう、面白くなくなる

原因2:仕事の既成概念に囚われている(⇒仕事への理解不足)

  • 仕事=金稼ぎなので、嫌なことでも我慢してやらなければいけない
  • 成果が出せなければ苦痛になる
  • 漫画を読んだり、ディズニーで遊んだりが好きな事だとしたら、そんな仕事は存在しない
  • 好きなことを仕事にしている人は、ほんの一握りの成功者
  • 好きなことはお金にならない
  • 大多数の敗者は、結局好きでもないバイトをして食いつなぐハメになる

原因3:好きなことを仕事にすることの目的が定まっていない
(⇒目的への理解不足)

  • 発想の順番がそもそも逆。今好きなことが大切なのではなく、今目の前にある仕事を夢中でやることで、次第に好きになる

番外:好きなことを仕事にすることと無関係な話

  • 会社を辞めると非正規雇用で一生終わる可能性
  • しっかり自己分析をして入社した新入社員の3割が3年以内に離職する事実
  • 好きなことを仕事にした人の5割が後悔しているという事実

好きなことを仕事にすることには、目的があるはずです。皆その目的を達成したいから、仕事にしようと考えるわけです。

(好きなこと)×(仕事)=(目的)

ところが、これらの「好き・仕事・目的」を自分できちんと理解せずに行動すると、自分の中で矛盾が生じ、先に挙げたデメリットのような問題が起きてしまうように思えるのです。

自分が好きなことって、本当はなんだろう?仕事って、自分にとってなんだろう?自分の人生の目的って、なんだろう?

つまり、仕事をしている時間も幸せを感じて生きていくと決め、自分自身と向き合い、一つ一つを理解して腑に落としていくことで、本当に好きなことが仕事にできていくのではないでしょうか?

では、原因ごとに1つずつ見ていきたいと思います。

原因1:自分自身が好きなことを正しく把握できていない

・いざ仕事にしてみると、思っていた世界と違って幻滅してしまう

・本当はそこまで好きでなかったと気がついてしまう

・好きなことは変わってしまう可能性がある

・好きなことが嫌いになってしまう、面白くなくなる

これらはすごくありがちな話です。デメリットの中でも一番多い意見でしたね!とても好きだと思っていたことが、いざやってみるとイメージと全然違っていた。好きだったことが嫌いになってしまうのが怖い。

たとえば、インテリアが好きな人が、家具メーカーに就職し、念願だったお店の家具作りをするも、営業のノルマや煩雑な事務作業に幻滅してしまった。(←はい私ですw)飲食店が大好きな人が、料理の世界に入り料理人として修行を開始。念願だったお店の料理に触れられる機会に喜ぶも、周りを見渡すと明らかに自分の何倍も料理が好きなマニアがたくさんいて、とてもあそこまでのめり込めそうもない。自分はそこまで好きではなかったと思い知らされる。(←はい私ですw)始めは楽しくやれていても、やりすぎて飽きてしまい、好きでなくなってしまう。好きだったはずなのに、もう見たくもないという状況。(←いろいろ私ですw)

これらは結局、自分自身が何が好きなのかを正しく把握できていないことが原因で起きています。ここには大きく2つの問題があります。1つは好きな「物事」で考えてしまっていること。もう1つは「好きのレベル」が合っていないことです。この2つが兼ね揃っていないと好きなことを仕事にすることは出来ません。

好きなことは「作業」で考える

好きなことを考える時は「物事」で考えると、上手くいかないケースがあります。たとえば、料理が好き、漫画が好き、釣りが好き、車が好き、サッカーが好きなどですね。

そうではなく、どんな「作業」が好きなのかを考えることが、実は重要です。

どんな仕事でもそうですが、仕事は小さな作業の積み重ねです。たとえば飲食店だったら、仕込みや営業などの料理を作ることは、誰しもがイメージする主たる作業ですね。しかしその影には、それ以上に細かい作業がたくさんあります。

具体的には、メニューを考える、洗い物をする、掃除をする、食材の知識を学ぶ、仕入先と交渉する、食材を発注する、料理を運ぶ、料理の説明をする、スタッフを教育する、スタッフを募集する、チラシを作る、チラシを配る、集客を学ぶ、ホームページを更新する、ブログを書くなどです。

大事なのは、これらの作業の内、どれだけ自分が好きだと思える作業が含まっているかが、本当に好きなことを仕事にできるかどうかの大きな分かれ道になります。

料理が好きだという人は、実は料理を「作ること」より「食べること」が好きなのかもしれません。それならば、飲食店を食べ歩いてレポートする仕事の方が、料理人より合っている可能性が高いです。漫画が好きな人は、漫画を「書くこと」より「読むこと」の方が好きなのかもしれません。それならば、「読む」という作業が多い仕事を探した方がいいと言えるでしょう。

「作業」にフォーカスし、自分はどんな作業が好きなのかを考える。さらにどんな作業が嫌いなのかも同時に認識すると、好きな仕事の本質がかなり見えてきます。

私自身の場合もそうでした。料理を作業ベースで突き詰めたら、料理を作るという作業よりも、なぜなんだろう?という料理のロジックを考えたり、料理のコツを若手の後輩などに教える作業が大好きだったのです。それをキッカケに好きなことを仕事に変えていくことができるようになりました。

好きのレベルを知る

好きには、レベルがあります。人よりちょっと好きなレベルなのか、かなりのレベルで好きなのか、誰にも負けないレベルで好きなのか。仕事にするためには、この好きのレベルが高いことも条件になります。

人よりちょっと好きなレベルでは、ハッキリ言って仕事にするのは難しいでしょう。仕事にするためには、そのジャンルにおいて専門家になる必要があります。知識や経験を積むことは普通は楽な作業ではありません。努力が必要です。この時に好きなレベルが弱いと、この作業が苦痛に感じてしまいます。

ところが好きなレベルが高いと、知識や経験を積む作業に、ほとんど苦痛を感じません。四六時中、考えていてもストレスになりません。端から見れば並々ならぬ努力をしているように見えるのですが、当の本人にはほとんどその自覚がないのです。こうして多くの人が得られないような知識や経験を身につけ、人に価値が提供できるようになると、これが仕事になるのです。

この好きのレベルを知るためには、まず自分がそのジャンルにどれくらい詳しいかを考えてみると、一つの目安になると思います。好きになってからの期間が長い場合には、すでにたくさんの知識や経験を積んでいる可能性があります。インターネットや本を見ると、目新しい情報が見つかりますか?好きな人同士で会話をした場合、相手の知識レベルと比較するとどうでしょうか?自分より詳しい人間が周りに何人居ますか?日本に何人居ますか?世界に何人居るでしょうか?

次に、知識や経験を積むことにどれだけの努力を必要としているか考えてみてください。腰が重い、辛いという感覚が強い場合には好きなレベルが低く、作業自体が楽しくて自然にやってしまっている場合には、好きなレベルが高いと言えると思います。

何が好きなのか自分でよくわからない人へ

もし自分が何が本当に好きなのか、ハッキリわからない場合は、自分の常識を疑ってみることをオススメします。

実は、この好きのレベルが高い事柄は、自覚がない場合が往々にしてあります。自分ではそれくらい好きなのが当たり前なので、みんなもきっとそうだろうと思ってしまっている状態です。これは人と比べてどうかという話なので、比較してみないと分かりません。比較してみたことがないものは、気付けないのです。

私も実はこのケースでした。みんな誰でも料理ってなぜそうやって作るんだろうとか、なぜこの材料が入るのだろうとか、当たり前に考えているものだと思っていました。ところがそこまで突き詰めて考えている人が少ないことが分かったのです。ここの追求力はそうそう人に負けないという自信に変わりました。

ですので、自分がいつも誰に何も言われなくても自然にやっていることはないか?苦労を感じること無く、自然にやれていることはないか?いつも当たり前のようにやっていることで、人から「ありがとう」と感謝されていることはないか?考えてみてください。ひょっとしたらそこにあなたの好きが眠っているかもしれません。そしておそらく、それがあなたの才能なのです。

いかがだったでしょうか?次回は、原因2の「仕事の既成概念に囚われている」について、考えていきたいと思います。お楽しみに!

一人で考えても答えは出ない!

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